●指先サイズの顕微鏡、米大学が開発
●指先サイズの顕微鏡、米大学が開発(IT Media)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/29/news059.html
ピンホールカメラの原理で撮影するレンズレス顕微鏡です。Caltech発。
原理がよく分からなかったので、論文探しました。

Aはセンサーに直接細胞を乗っけて撮影した場合。
Bは各センサー画素に対応する微小な穴(ピンホール)があいたマスクを被せ、その上に細胞を乗せて撮影。
CはBと同じ構成で各ピンホールを開閉、ラスタスキャン(走査)して合成、ABに比べ品質はかなり上がります。
DとEはラスタスキャンを簡略化するための工夫、Dは細胞の移動に対して微小角をつけ、Eは細胞の移動に対して直線状のピンホールアレイを形成することで、各ピンホールの開閉制御を省略したものです。
レンズ・絞りがないと撮像素子にあらゆる方向から光が入射するため、まともな写真撮影ができず、1個のピンホールだとレンズ無くても撮影できますが、今度は十分な光量と解像度が得られません。
そこで、撮像素子ごとにピンホールマスクを用意して、それぞれのピンホールを開閉して撮影して合成することで高解像度な画像を得るようです。合成開口処理みたいなもんですね。

装置概略図。CMOSセンサーの上に金のピンホールマスクを置いて、その上に試料を流す形です。

実験結果。
Aはこの顕微鏡を使った結果
Bはピンホールマスクなし、当然ですが撮像素子のサイズ(約10μm)の解像度です。
Cは通常の光学顕微鏡画像。
●Project Page(論文あります)
http://www.biophot.caltech.edu/publications.html